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背景

Project Story 01

データサイエンティストとして
まちづくりに貢献を

普段は計画づくりから検証業務までの一連の流れを行っています。計画を立て、その後はそれに沿って実行されているかどうかを検証しています。学生時代から都市計画に関する研究室に所属しており、今回のプロジェクトにも活かされました。

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6年目 修士 新卒入社

印象に残っている
プロジェクト

隠岐諸島の物価調査をしたことが印象に残っています。食料品や日用品の値段について隠岐の島後、西ノ島、海士町、知夫村などを調査しました。
地域のお店の方にヒヤリングするなど、地道な作業でした。

松江市などの本土と物価がどの程度違うのか、そして違いの原因を調べるのが目的でした。
物価の違いの原因として、輸送費なのか別の課題があるのか、それを探るためにもヒヤリングを重点的に行いましたね。
そして調査の結果として、輸送費やロットの小ささから本土と比べて物価が高くなっているということが見えてきました。
そしてこの調査を基に、島根県が国に物価の支援を要望しました。内閣府からの調査は島根県が初めてだったようです。
全国知事会もこの調査結果に注目していたようでした。
このような調査の前例ができたことで、日本全国の離島支援政策が進んだそうです。その後、全国で調査を続けることで山の上と離島は物価の面で厳しいという傾向が具体的に把握できてきました。このような経緯から、数年以内に全国の山の上と離島を一斉調査するというプロジェクトに繋がりました。

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今後のビジョン
について

なぜその調査をしてるのかを深く理解していないと、ヒヤリングの際に幅広くお話しを伺うことができないと思いました。
こちらが調査の意義や課題を理解した上で相手方と会話をし、一緒にどのようにしたらいいのかを考えていくのが大切だなと考えています。
直接出向いてお話を聞くという業務の中で、そういったことが大事だと学びました。
今後はもう少し先の事を見据えて様々なことを考えてプロジェクトに関わっていきたいと思っています。

私にとっての
データサイエンティストとは

公共交通の中のデータサイエンスとしては、地理情報システムを使って情報を整理したり、
GPSでバスの遅延や通過時間を調べたりするような地道なことが多いです。
そのようなことを使うデータサイエンティストは、思っていることを後押しするような仕事だと考えています。
こうしたほうがいいんじゃないか?と思っていても、根拠が無いとはっきり言うことはできません。
お伝えしても、信じてもらえないこともあると思います。
しかしデータを通して、見えないところが見えてくる。
私にとってのデータサイエンティストとは誰も気づかなかったことがデータによって明らかになることを示す仕事です。